🎃「ジャックの家」
ハロウィンの夜、あなたは友だちと肝試しをすることになった。
行き先は、町外れにある空き家。
そこは毎年ハロウィンになると、家の前に新しいジャック・オー・ランタンが置かれるという。
誰も住んでいないはずなのに。
家に近づくほど、ランタンは赤く、赤く輝き、まるで呼吸しているようだ。
友だちは怖がりながらも、そのランタンに触れようと手を伸ばした。
その瞬間——
ランタンの顔がぐにゃりと歪み、目の穴が大きく開き、
「あとひとり」
と、低い声が響いた。
あなたたちは驚き、何も考えずにその場から逃げ出した。
必死に走り、町の灯りが見えてきた頃、ようやく息を整えた。
しかしふと気づく。
さっきまで隣を走っていた友だちが——いない。
スマホを探ると、一件のメッセージ通知。
「ランタンの顔、君に似てない?」
送り主は…姿を消した友だち。
なのに、送信時刻はまだ空き家にいた時間だった。
恐る恐る後ろを振り向く。
さっきのランタンが、あなたの足元に転がっている。
その顔は、紛れもなく
あなたの顔だった。
ID KAZU169